チェンソーマン23巻レビュー|核兵器再登場と戦争の悪魔が招く超スケール展開を徹底考察

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【物語は臨界点へ】核と戦争が支配する世界で、デンジは何を選ぶのか──必読の第23巻

チェンソーマン 23

『チェンソーマン』23巻は、第2部の物語を根底から揺さぶる転換点となる一冊です。戦争の悪魔が核兵器の恐怖を取り戻し、圧倒的な力を得ることで、物語は一気に世界規模の危機へと突入。シーちゃんと公安、二つの思惑に挟まれたデンジは、これまで以上に重い選択を迫られます。

本巻では、悪魔の力=人類の恐怖という設定が極限まで押し広げられ、バトル描写・演出・思想性のすべてが高密度に融合。分かりやすさよりも衝撃と余韻を重視した構成は賛否を呼びつつも、今後の展開を語るうえで欠かせない重要巻です。本記事では、23巻の見どころ・評価・買うべきかを整理して解説します。

(ジャンプコミックスDIGITAL)

 ① チェンソーマン23巻とは?【基本情報・位置づけ】

『チェンソーマン』23巻は、第2部の物語が決定的に転換するターニングポイントとなる巻です。学園を舞台にした日常と不穏な悪魔の影が交錯してきた流れが、ここで一気に“世界規模の危機”へと拡張されます。

特に重要なのは、「戦争の悪魔」「死の悪魔」「公安」という複数の思惑が、すべてデンジに集約される構造が明確になる点です。23巻は単なるバトル強化回ではなく、2部全体のテーマと方向性を読者に突きつける役割を担っています。


 ② あらすじ解説(ネタバレ最小)

戦争の悪魔が進める恐るべき計画を阻止するため、シーちゃんはデンジに協力を要請します。一方で公安もまた、「死の悪魔」を消し去る目的のもと、デンジに接触を図ります。

二つの陣営から選択を迫られ、困惑するデンジ。彼自身の意思とは別のところで状況は加速し、やがて“地獄へと誘うスイッチ”が押されます。その結果、物語は一気に臨界点へ到達し、これまでとは桁違いの戦いが始まることになります。


 ③ 戦争の悪魔の計画とは何だったのか

23巻で明らかになる戦争の悪魔の計画は、単純な破壊衝動ではありません。彼女の目的は、「恐怖」を最大化することで自身の存在を絶対的なものにすること。その象徴として登場するのが核兵器です。

核兵器は、チェンソーマン世界において“忘れられた恐怖”の代表格でした。それが再び表舞台に現れることで、戦争の悪魔は圧倒的な力を獲得します。これは単なるパワーアップではなく、この世界が「恐怖によって成り立っている」ことを再確認させる装置として機能しています。


 ④ 核兵器の再登場が物語に与えた影響

核兵器の再登場は、23巻の世界観を一段階引き上げる装置として機能しています。チェンソーマン世界では「恐怖される概念ほど悪魔は強くなる」という原則があり、核はその極致にある存在です。人類史に刻まれた圧倒的恐怖が、再び想起されることで、戦争の悪魔は桁違いの力を得ます。

ここで重要なのは、核が単なる兵器ではなく、人類の集合的トラウマとして描かれている点です。23巻は、悪魔の強さが現実世界の歴史や記憶と直結していることを、最も露骨な形で示した巻だと言えるでしょう。


 ⑤ デンジの選択|シーちゃんと公安の間で揺れる理由

デンジは、シーちゃんと公安という二つの勢力から同時に接触されますが、どちらも「正義」を名乗りながら、彼を道具として扱っている点は共通しています。そのためデンジは、単純な善悪では判断できず、選択そのものを突きつけられる状況に追い込まれます。

23巻のデンジは、かつての「考えないことで生き延びてきた主人公」から一歩進み、選ばされる苦しさを自覚し始めています。それでもなお、自分の意思がどこまで反映されているのかは曖昧で、この不安定さこそが、2部におけるデンジ像の核心と言えます。


 ⑥ 超スケール大戦の見どころ・演出分析

23巻後半で描かれる戦いは、これまでのチェンソーマンとは明らかに異なるスケール感を持っています。建物や空間そのものを巻き込む破壊描写は、戦争という概念を視覚的に表現しており、単なるキャラ同士のバトルに留まりません。

また、演出面では説明を極力削ぎ落とし、コマ割りや間によって読者に状況を理解させる手法が際立ちます。言葉よりも「絵で恐怖を伝える」構成は、藤本タツキ作品らしさが強く、読者の感情を直接揺さぶる戦闘シーンとして高い印象を残します。


 ⑦ 23巻の重要キャラ考察|戦争の悪魔・シーちゃん・公安

23巻では、複数のキャラクターが「敵か味方か分からない立場」として配置されます。戦争の悪魔は、単なる破壊者ではなく、恐怖を媒介に世界を再構築しようとする存在として描かれ、思想性がより明確になります。その行動は過激ですが、一貫した論理に基づいている点が印象的です。

シーちゃんは、感情的にはデンジ寄りに見える一方で、目的のためには彼を利用する立場でもあり、純粋な味方とは言い切れません。公安も同様に「人類側の正義」を掲げながら、個人の意思を軽視する存在として描かれています。23巻は、誰も完全に信用できない構図を意図的に強調した巻と言えるでしょう。


 ⑧ 過去巻とのつながり・伏線回収ポイント

23巻は、1部から続いてきた「恐怖とは何か」「悪魔はなぜ生まれるのか」というテーマを、核兵器という象徴で再提示します。かつて名前だけが語られていた存在が、ここで具体的な力として再浮上することで、世界設定が一気に現実味を帯びます。

また、デンジが常に「選択の外側」に置かれてきた構造も、2部を通じて徐々に言語化されてきました。23巻では、その積み重ねが爆発する形となり、伏線というより“感情の回収”が行われた印象です。今後、死の悪魔を巡る展開が、さらに過去要素と結びつく可能性を強く示唆しています。


 ⑨ チェンソーマン23巻はどんな読者向け?

23巻は、派手なバトルを求める読者にも、世界観や思想を深読みしたい読者にも刺さる内容ですが、特に考察を楽しむ層に向いた巻です。情報量が多く、展開も急加速するため、流し読みでは理解しづらい部分もあります。

一方で、感情や空気感は直感的に伝わるため、「細かい理屈は分からなくても凄さは感じる」という読み方も成立します。物語の核心に踏み込む巻である分、チェンソーマンという作品を本気で追いかけたい読者向けの内容と言えるでしょう。


 ⑩ 正直レビュー|23巻は面白い?評価ポイントと賛否

23巻は、シリーズ屈指のスケールと情報密度を誇る巻です。核兵器の再登場という大胆な設定拡張により、恐怖のインフレを物語の中核に据え直した点は高く評価できます。バトル演出も迫力があり、コマ割りや“間”で読ませる藤本タツキらしさが際立ちます。

一方で、展開の急加速と用語・概念の集中により、理解に考察を要する場面が増えたのも事実です。感情の流れを重視する読者には刺さる一方、明確な説明や整理を求める読者には置いていかれる感覚があるかもしれません。
総じて、「分かりやすさ」より「衝撃と余韻」を優先した巻と言えるでしょう。


 ⑪ 今後の展開予想|戦争・死・デンジの行方

23巻以降の焦点は、戦争の悪魔が得た力の持続性と、公安が狙う「死の悪魔」の扱いに集約されます。核兵器という象徴が現実化した以上、恐怖の源泉をどう制御(あるいは消去)するのかが次のテーマになる可能性が高いです。

また、デンジ自身の立場も大きく変わる兆しがあります。これまで“選ばされる存在”だった彼が、今後は選択の結果に責任を負わされる局面に進むと考えられます。物語は、より抽象的で倫理的な問いへと踏み込んでいく展開が予想され、24巻以降は思想面の比重がさらに高まるでしょう。


 ⑫ 結論|チェンソーマン23巻は買いか?

結論として、
23巻は「チェンソーマンを深く読む覚悟がある人」にとっては間違いなく“買い”です。

  • 世界観の拡張と悪魔設定の核心に触れたい

  • デンジという主人公の変化を追いたい

  • 考察や解釈を楽しみたい

こうした読者には強くおすすめできます。一方で、軽快なテンポや明確なカタルシスを求める場合、好みが分かれる可能性もあります。
それでも、シリーズの方向性を決定づける重要巻であることは間違いなく、23巻を読まずに今後を語ることはできない──そう断言できる一冊です。

(ジャンプコミックスDIGITAL)

 

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