エンサイクロペディア マクロス バルキリー&デストロイド|VFと重装甲兵器を網羅した究極の設定資料集レビュー

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エンサイクロペディア マクロス バルキリー&デストロイド

『エンサイクロペディア マクロス バルキリー&デストロイド』は、「マクロス」シリーズに登場するVF(可変戦闘機)とデストロイドを、公式カラー設定画を中心に網羅した究極の設定資料集です。1982年の『超時空要塞マクロス』から最新作まで、テレビ・劇場・OVA・ゲーム作品を横断して収録。GA Graphicの編集方針に基づき、画稿は可能な限り大きく掲載され、機体の配色や質感、マーキングに至るまでじっくり鑑賞できます。シリーズのメカ史を一冊で俯瞰できる、まさに完全保存版のビジュアルムックです。

バルキリー&デストロイド

1. 『エンサイクロペディア マクロス バルキリー&デストロイド』とは?

本書は、「マクロス」シリーズに登場するVF(可変戦闘機)とデストロイドに特化し、公式カラー設定画のみを網羅的に収録した究極の設定資料集です。単なるメカ紹介本ではなく、ビジュアルそのものを主役に据えた“図鑑”として成立している点が最大の特徴と言えるでしょう。
これまで個別作品ごとに断片的に触れられてきた設定画を一冊に集約することで、シリーズ全体を俯瞰できる構成となっており、ファンにとっては長年求められてきた「決定版資料集」に位置づけられます。


2. 放送開始43周年を迎えるマクロスシリーズとメカの歴史

1982年のテレビ放送開始以来、「マクロス」シリーズは音楽・恋愛・戦争という独自のテーマとともに、革新的なメカデザインでアニメ史に大きな足跡を残してきました。中でもVFとデストロイドは、作品世界を支える中核的存在です。
時代ごとに変化する技術観やリアリティ志向を反映しながら進化してきたメカ表現は、シリーズの歴史そのもの。本書は43年にわたるメカデザインの積み重ねを、視覚的に追体験できる貴重な資料となっています。


3. VF(可変戦闘機)とは何か?

VFは、戦闘機形態(ファイター)、中間形態(ガウォーク)、人型形態(バトロイド)の三段変形を可能とする、マクロスを象徴するメカニックです。航空機とロボットを融合させた発想は、当時としては極めて斬新で、リアル志向SFメカの代名詞となりました。
本書では、各VFのカラー設定画を通して、形態ごとの配色差やデザイン意図を確認でき、可変機構そのものの魅力を改めて実感できます。


4. デストロイドとは何か?

デストロイドは、VFとは対照的に可変機構を持たない重装甲陸戦兵器として描かれています。実在兵器の延長線上にあるような無骨なデザインと、火力・装甲を重視した思想が特徴です。
VFが空戦と汎用性を担う存在であるのに対し、デストロイドは地上戦・拠点防衛の要。本書では、こうした役割の違いがカラー設定画とともに整理され、兵器体系としてのマクロス世界観をより深く理解できる構成になっています。


5. 本書が「究極の設定資料集」と言える理由

本書が“究極”と呼べる最大の理由は、オフィシャルカラー設定画を時系列・作品横断で一気に閲覧できる点にあります。線画やラフではなく、完成稿に近いカラー設定に絞っているため、機体デザインの完成形をそのまま堪能できます。
さらに、VFとデストロイドを同一軸で扱うことで、シリーズ全体のメカ思想が明確に浮かび上がる構成に。ファン鑑賞用はもちろん、資料用途・研究用途にも耐えうる完成度を備えた一冊です。

6. 収録作品ラインナップの広さ

本書の大きな魅力のひとつが、収録作品の幅広さです。1982年放送のテレビシリーズを起点に、劇場版、OVA、さらには一部ゲーム関連作品までを横断的にカバー。単一作品に偏ることなく、マクロスシリーズ全体に登場したVFとデストロイドを体系的に把握できる構成となっています。
世代ごとに異なるデザイン思想や時代性を、同じ誌面で比較できるため、「シリーズを通したメカ進化の流れ」を視覚的に理解できる点は、他の資料集にはない強みです。


7. 劇場作品・OVA・ゲーム作品まで含めた価値

テレビシリーズだけでなく、劇場作品やOVA、さらにはゲーム作品由来の機体設定まで含まれている点も、本書の資料的価値を高めています。映像作品では一瞬しか映らなかった機体や、ゲームで初登場したバリエーション機も、公式カラー設定画として丁寧に紹介。
これにより、「知っているつもりだったマクロスのメカ」に新たな発見が生まれ、コアファンほど読み応えを感じられる構成になっています。


8. VFカラー設定画の見どころ

VFのカラー設定画は、本書の中心的コンテンツです。機体ごとの基本カラーはもちろん、部隊配属やパイロットごとの差異、作品ごとのアレンジまでが一目で分かる構成となっています。
ファイター・ガウォーク・バトロイドそれぞれの形態における配色の違いも確認でき、可変戦闘機という存在がいかに緻密に設計されているかを実感できます。プラモデル製作や設定考察の資料としても非常に有用です。


9. デストロイド設定画の見どころ

デストロイドの設定画では、装甲の重厚感や兵器としての説得力が強調されています。カラーリングは控えめながら、迷彩やマーキングの違いによって用途や部隊性が明確に表現されており、VFとは異なるリアルミリタリー的魅力が際立ちます。
CG機体についてもテクスチャーの質感まで再現されており、「画稿を見るだけで素材感が伝わる」点は、本書ならではの完成度です。


10. GA Graphic流「画稿は大きく」の価値

本書は、GA Graphicが掲げる「画稿は可能な限り大きく収録する」という編集方針を忠実に守っています。余白を活かした大胆なレイアウトにより、細部の塗り分けやマーキング、質感表現までじっくり鑑賞可能です。
設定画集として最も重要な“見やすさ”と“使いやすさ”を両立しており、眺める楽しさと資料としての実用性を高い次元で融合させています。

11. 機体解説・スペック情報の充実度

本書では、カラー設定画の掲載にとどまらず、各機体の概要や特徴、設定上のスペックについても丁寧に整理されています。数値や性能だけを並べるのではなく、「その機体がどのような思想で設計されたのか」「作中でどのような役割を担ったのか」が分かる解説が付されている点が印象的です。
これにより、ビジュアルを眺めながら世界観理解を深めることができ、設定資料集としての完成度をさらに高めています。


12. これまでのマクロスVF資料集との違い

過去にもVF単体に焦点を当てた設定画集は存在しましたが、本書は「VF+デストロイド」を同一軸で扱っている点が決定的な違いです。さらに、モノクロ設定や準備稿ではなく、完成度の高い公式カラー設定画に絞っているため、視覚的な満足度が非常に高くなっています。
点在していた資料を“集大成”としてまとめ上げた一冊であり、既存資料を持っているファンほど、本書の意義を実感できる構成です。


13. どんな人におすすめの一冊か?

本書は、長年マクロスシリーズを追い続けてきたファンはもちろん、バルキリーのデザインが好きなメカファン、設定資料を重視する読者に強くおすすめできます。特にプラモデル制作やイラスト制作の参考資料としても有用で、実用性と鑑賞性を兼ね備えています。
一方で、物語解説やキャラクター中心の内容を求める人よりも、「メカそのもの」を深く味わいたい人向けの一冊と言えるでしょう。


14. 購入前に知っておきたい注意点

本書はビジュアルと設定画を重視した構成のため、ストーリー解説や年表的な情報は控えめです。また、情報量が多くページも大判なため、気軽な読み物というよりは“腰を据えて眺める資料集”としての性格が強い点は理解しておく必要があります。
保存用・鑑賞用・資料用と、用途を分けて楽しむことを前提にすると、満足度はより高まるでしょう。


15. 総合評価|VF&デストロイドの完全保存版図鑑

『エンサイクロペディア マクロス バルキリー&デストロイド』は、マクロスシリーズにおけるメカニック表現の集大成とも言える一冊です。公式カラー設定画を中心に、43年分のVFとデストロイドを一望できる構成は、他に代えがたい価値を持っています。
眺めて楽しく、調べて役立ち、所有する満足感も高い――まさに“完全保存版”と呼ぶにふさわしい、マクロス・メカファン必携の図鑑です。

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