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- 安定性重視のシリコンパワーか、ブランド力のCrucial・Corsairか ― 32GBノート用DDR4メモリの最適解
- 1. シリコンパワー DDR4-3200 SODIMMとは?(製品概要)
- 2. DDR4-3200(PC4-25600)の基礎知識
- 3. CL22は遅い?レイテンシの正しい見方
- 4. 16GB×2枚(32GB)デュアルチャネル構成の効果
- 5. JEDEC準拠メモリのメリットと安心感
- 6. 1.2V低電圧設計と省電力・発熱特性
- 7. 互換性と対応ノートPCの考え方
- 8. 実用途別パフォーマンス向上効果
- 9. 他社DDR4-3200 32GBメモリとの比較
- 10. 増設・換装時の注意点と手順の考え方
- 11. メリット・デメリット整理
- 12. どんな人におすすめか?
- 13. 購入前に必ず確認すべきポイント
- 14. よくある質問(FAQ)
- 15. 総合評価・まとめ(コスパは高い?)
安定性重視のシリコンパワーか、ブランド力のCrucial・Corsairか ― 32GBノート用DDR4メモリの最適解

ノートPCの動作が重く感じ始めたとき、最も効果が出やすいアップグレードがメモリ増設です。
シリコンパワーのDDR4-3200 SODIMM 32GB(16GB×2枚)は、JEDEC規格に準拠した安定動作と高い互換性を重視した実用派メモリ。派手なオーバークロック対応ではなく、「挿して確実に動く」ことを最優先に設計されています。
本記事では、CL22は本当に問題ないのか、32GB化で何が変わるのかといった疑問に答えつつ、CrucialやCorsairといった定番ブランドとの違いも含めて、失敗しにくいノートPCメモリ選びを分かりやすく解説します。
1. シリコンパワー DDR4-3200 SODIMMとは?(製品概要)
Silicon Power(SP Silicon Power) の
DDR4-3200 SODIMM 32GB(16GB×2枚)モデルは、ノートPC向けに安定性と互換性を最優先して設計されたメモリキットです。
本製品はDDR4規格・260pin SODIMMを採用し、
-
動作速度:3200MT/s
-
電圧:1.2V
-
レイテンシ:CL22
-
構成:16GB×2枚(デュアルチャネル想定)
という、JEDEC準拠の王道スペックでまとめられています。
派手なOC(オーバークロック)やXMP対応を売りにするタイプではなく、
「挿して確実に動く」「トラブルが起きにくい」ことを重視した構成が最大の特徴です。
そのため、純正メモリからの換装や、安定性重視の増設用途として非常に人気があります。
2. DDR4-3200(PC4-25600)の基礎知識
DDR4-3200とは、1秒間に3200MT(メガトランスファー)のデータ転送が可能なDDR4メモリを指します。
PC4-25600という表記は、理論帯域幅が約25.6GB/sであることを意味します。
これは現在のDDR4規格において、
-
ノートPC
-
一般的なモバイルCPU(Intel / AMD)
で最も広く採用されている主流速度です。
DDR3と比較すると、
-
転送速度は最大2倍
-
電圧は1.5V → 1.2Vへ低下
-
消費電力・発熱の低減
といった進化があり、特にノートPCではバッテリー持続時間と安定性に直結します。
DDR4-3200は、
「高速すぎず、遅すぎない」
= CPU側の性能を無理なく引き出せる現実的な規格であり、
多くのノートPCで最適解とされている理由でもあります。
3. CL22は遅い?レイテンシの正しい見方
メモリ選びでよく話題になるのが「CL(CAS Latency)」です。
本製品は CL22 ですが、これはDDR4-3200規格においてごく標準的な値です。
重要なのは、
CLの数値だけで速さを判断してはいけないという点です。
レイテンシは
「CL ÷ 動作クロック」
で実時間が決まるため、DDR4-3200 CL22は、
DDR4-2666 CL19などと体感差がほとんど出ないケースも多いのが実情です。
実際の使用シーンでは、
-
アプリ起動
-
動画編集
-
ゲーム
-
マルチタスク
といった場面で、レイテンシよりも容量(32GB)やデュアルチャネル構成の方が影響が大きいことがほとんどです。
そのため本製品のCL22は、
「遅い」のではなく
「安定動作を最優先した堅実な設定」
と捉えるのが正解です。
4. 16GB×2枚(32GB)デュアルチャネル構成の効果
本製品は 16GB×2枚構成のため、対応ノートPCに装着するとデュアルチャネル動作が可能になります。
デュアルチャネルとは、2枚のメモリを同時に使ってデータ転送を行う仕組みで、帯域幅が実質的に向上します。
特に効果が出やすいのは、
-
内蔵GPUを使用する環境
-
動画編集・画像編集
-
複数アプリを同時に使うマルチタスク
といったシーンです。
1枚挿し(シングルチャネル)と比べると、動作の引っかかりが減り、全体が滑らかになる体感を得やすくなります。
また、32GBという容量自体が、
-
メモリ不足によるスワップ発生
-
動作の急な重さ
を防ぐため、「遅くならないための投資」として非常に効果的です。
速度以上に“安定して余裕がある状態”を作れる点が、32GB化の最大のメリットと言えます。
5. JEDEC準拠メモリのメリットと安心感
本製品は JEDEC規格に準拠して設計されています。
JEDECとは、メモリの動作電圧・速度・タイミングなどを定めた業界標準規格で、
**CPUやマザーボードが想定している「正規の動作条件」**です。
このため、
-
XMP設定が不要
-
BIOS設定を触らなくてよい
-
相性問題が起きにくい
といったメリットがあります。
特にノートPCでは、XMP非対応・設定不可な機種も多く、
JEDEC準拠=確実に動くという価値は非常に大きいです。
メーカー純正メモリと比較しても、
JEDEC準拠であれば挙動はほぼ同等。
「余計なことをしないからこそ安定する」という、実用派向けの設計思想が貫かれています。
6. 1.2V低電圧設計と省電力・発熱特性
本製品は 1.2Vの低電圧設計を採用しています。
これはDDR4規格の標準電圧であり、旧世代のDDR3(1.5V)と比べて、
消費電力と発熱を大きく抑えられる点が特徴です。
ノートPCにおいては、
-
バッテリー持続時間
-
内部温度の上昇
-
ファン回転数
といった要素に直結するため、低電圧メモリは非常に重要です。
さらに、発熱が抑えられることで、
-
メモリ自体の寿命
-
周辺パーツ(CPU・SSD)の安定性
にも好影響を与えます。
シリコンパワーは全モジュールを工場で100%テストしており、
低電圧+検証済み設計=長期安定運用向きと言えるでしょう。
7. 互換性と対応ノートPCの考え方
このメモリを選ぶうえで最も重要なのが、ノートPC側がDDR4 SODIMMに対応しているかという点です。
本製品は 260pin DDR4 SODIMM 規格のため、DDR5対応ノートPCでは使用できません。
確認すべきポイントは以下の3点です。
-
現在搭載されているメモリがDDR4か
-
メーカー公称の最大対応容量(32GB以上対応か)
-
スロット数(2スロットあるか、オンボード併用か)
Intel・AMDいずれのプラットフォームでも、
DDR4世代のCPUであれば広く対応しており、
特に第8世代以降のIntel CPUやRyzen 3000番台以降では問題なく動作するケースが大半です。
JEDEC準拠メモリのため、
「特定メーカーでしか動かない」といった相性リスクが低く、
汎用性の高さ=初心者でも選びやすい点が大きな強みです。
8. 実用途別パフォーマンス向上効果
32GBメモリ化の効果は、ベンチマークよりも実使用でこそ実感しやすいのが特徴です。
動画編集・画像編集
フルHD〜4K素材を扱う際、メモリ不足によるプレビューのカクつきや、
編集ソフトの一時停止が減少します。
特に複数素材・エフェクト併用時に効果が出やすくなります。
ゲーム・配信・マルチタスク
ゲームを起動しながら、
ブラウザ、ボイスチャット、録画ソフトを同時に動かすような使い方でも、
バックグラウンド処理で動作が重くなりにくくなります。
開発・仮想環境
仮想マシン、Docker、IDEを併用する環境では、
32GBあることで割り当てに余裕が生まれ、作業効率が大きく向上します。
総じてこのメモリは、
「速くする」よりも「止まらなくする」効果が高いアップグレードと言えます。
9. 他社DDR4-3200 32GBメモリとの比較
同クラスのDDR4-3200 32GB(16GB×2)メモリには、
Crucial、Kingston、Corsairなどの有名ブランドも存在します。
それらと比較した際の本製品の立ち位置は、
-
OC・XMP重視ではない
-
見た目やヒートスプレッダを売りにしない
-
安定性・互換性・価格のバランス重視
という実用派寄りです。
高級ブランドは、
-
ブランド信頼性
-
サポートの手厚さ
で安心感がありますが、
実際のJEDEC動作において体感性能差はほとんど出ません。
そのため、
「余計な機能はいらない」
「確実に32GBにしたい」
という用途では、本製品はコストパフォーマンスに優れた選択肢になります。
10. 増設・換装時の注意点と手順の考え方
メモリ増設・換装を行う前に、必ず確認しておきたいポイントがあります。
まず、ノートPCがDDR4対応かどうか。DDR5世代のPCでは本製品は使用できません。
次に、最大対応メモリ容量です。
PCメーカーの公式仕様で「最大32GB」またはそれ以上と記載されているかを確認しましょう。
換装時の基本的な注意点は以下の通りです。
-
電源を完全に切り、ACアダプターを外す
-
可能であればバッテリーを無効化(内蔵式の場合)
-
静電気対策を行う
装着後は、BIOS画面やOS上で32GBが正しく認識されているかを確認し、
必要に応じてメモリ診断ツールを実行すると安心です。
11. メリット・デメリット整理
ここまでの内容を踏まえ、本製品の特長を整理します。
メリット
-
JEDEC準拠で相性トラブルが起きにくい
-
16GB×2枚によるデュアルチャネル対応
-
1.2V低電圧設計で省電力・低発熱
-
32GB化による長期利用・重作業への耐性
-
無期限保証による安心感
デメリット
-
XMP・OC目的には不向き
-
DDR5対応PCでは使用不可
-
見た目や付加価値を重視する人には地味
12. どんな人におすすめか?
このメモリは、次のようなユーザーに特に向いています。
-
ノートPCを確実に32GBへ増設したい人
-
動画編集・開発・仮想環境など、メモリ使用量が多い用途の人
-
相性問題や設定トラブルを避けたい人
-
純正メモリ同等の安定性を重視する人
一方で、
-
OCで数値を追求したい
-
RGBやブランドイメージを重視したい
という人には、別の製品の方が満足度は高いでしょう。
13. 購入前に必ず確認すべきポイント
購入前には、以下を必ずチェックしてください。
-
現在のメモリ規格がDDR4であること
-
SODIMM(260pin)対応であること
-
最大対応容量が32GB以上であること
-
2枚挿し可能か、オンボード併用か
これらを確認しておけば、購入後に使えないという失敗はほぼ防げます。
14. よくある質問(FAQ)
Q. CL22は遅くありませんか?
A. DDR4-3200では標準的な値で、実使用での体感差はほとんどありません。
Q. 1枚ずつ買うのと2枚組の違いは?
A. 2枚組は同一ロットで、デュアルチャネル動作が安定しやすい点がメリットです。
Q. 他社メモリと混在して使えますか?
A. 動作する場合もありますが、安定性を考えるなら同容量・同規格で揃えるのがおすすめです。
15. 総合評価・まとめ(コスパは高い?)
シリコンパワーのDDR4-3200 32GB(16GB×2)は、
「確実に容量を増やし、PCを安定させる」ことに特化したメモリです。
派手さはありませんが、
-
JEDEC準拠
-
低電圧
-
高い互換性
-
無期限保証
といった要素が揃っており、失敗しにくいアップグレードとして非常に優秀です。
ノートPCを長く快適に使いたい人にとって、
本製品は安心して選べる32GBメモリと言えるでしょう。

